「もう早起き、無理…」「毎日5時起きなんて続くわけない…」
最近、SNSやブログで“早起き辞めます宣言”をする人が増えているのを知っていますか?
実はこれ、ただの甘えではありません。
むしろ“自分に合った生活リズムを取り戻す”ための賢い選択なんです。
ここでは、まず「なぜ早起きがつらい人が増えているのか?」を会話形式で整理していきます。
SNSの“完璧な朝活像”に疲れる人が急増
あなた「朝活してる人の投稿を見ると、なんか焦ります…。」
筆者「わかる。SNSの朝活って、完璧すぎるんですよね。」
早朝からランニング、読書、自炊、勉強、副業…。
こうした“理想の朝”の投稿を見て「自分もやらなきゃ」と思ってしまう。
でも現実は、夜寝るのが遅くなって起きられない…の繰り返し。
SNSに投稿する人は“うまくいった朝だけ”を切り取っているので、毎日続けられる人なんてごく一部です。
早起き=正義という思い込み
日本には「早起きは三文の徳」という文化がありますが、これは万人に当てはまるものではありません。
夜に集中力が上がる人、夕方に生産性がピークになる人など、体質はさまざま。
それでも「早起きしなきゃ」と思い込んで苦しんでいる人が多いのが現実です。
なぜ早起きが続かないのか?
「意思が弱いから?」
「気合が足りない?」
そんなことはありません。ほとんどの場合、理由はもっとシンプルです。
体質・クロノタイプがそもそも合わない
人間にはクロノタイプ(朝型・中間型・夜型)があり、本来の体内時計は人それぞれ違います。
夜型の人が無理に5時起きすると…
→ 集中力が落ち、日中眠くなり、逆に効率が下がる。
→ 「自分はダメだ…」と自己嫌悪に。
これは意思の問題ではなく“生物学的に無理”なだけです。
睡眠負債が溜まって逆効果になっている
睡眠時間を削って朝活をすると、翌日以降、脳に借金のように疲労が蓄積します。これが睡眠負債です。
・朝起きるのがつらい
・頭がぼーっとする
・仕事の能率が落ちる
・週末に爆睡してしまう
これらは睡眠負債の典型的なサイン。
仕事・家事・育児の生活リズムとのミスマッチ
夜のほうが自由な時間が多い人もいます。
子どもの寝かしつけ後、仕事終わりの静かな時間、副業の作業…。
そんな人が無理に朝活時間をつくると、身体が悲鳴を上げてしまいます。
対話|「早起き辞めたいんだけど…」という悩み相談
ケース1:何度チャレンジしても三日坊主
あなた「アラームを何個もかけてるのに起きられません。」
筆者「それ、正常ですよ。あなたが夜型だというだけです。」
夜型の人が朝5時起きするのは、朝型の人が夜中1時まで起き続けるのと同じくらい大変です。
ケース2:朝起きると逆に体調が悪い
あなた「早く起きたほうが健康って聞いたんですけど…。」
筆者「あなたの“健康”が基準ですよ。」
朝に自律神経が乱れやすい人、気圧の影響を受けやすい人、睡眠周期の途中で起きると頭痛が出る人…。
こうした体質の人は早起きが逆効果になることも多いです。
ケース3:夜のほうが集中できるのに無理に朝活している
あなた「夜のほうが作業はかどるんです。でも朝活のほうが偉い気がして…。」
筆者「“偉さ”で生活リズムを決める必要はありませんよ。」
夜に集中できる人は、それが一番パフォーマンスが上がる時間帯です。無理に朝活するほうが非効率です。
実践法|早起きをやめて“自分に合う生活リズム”をつくる方法
ステップ1:まず「早起きしない日」を作る
体の自然なリズムを知る
まずは1週間に2日だけ「アラームをかけない日」を作ってみてください。
・何時に自然に目が覚めるか
・体調がいい起床時間はいつか
・何時間眠るとスッキリするか
これで自分の本来のリズムがわかり、生活設計の土台になります。
ステップ2:睡眠時間の最適化(夜型でもOK)
寝る前のデジタルデトックス
SNS、YouTube、スマホの光は脳を覚醒させます。
・就寝前30分はスマホ無し
・代わりにストレッチや読書
これだけで翌朝の体調が変わります。
入眠儀式を決める
毎晩同じ行動をすると、脳が「そろそろ寝る時間だ」と認識してくれます。
例:白湯、5分瞑想、アロマ、日記など。
ステップ3:タスクを“朝以外”に最適配置する
夜に向いている作業
・クリエイティブ作業
・読書
・アイデア出し
・集中型のデスクワーク
夜は静かで思考が深く、集中に向いています。
昼に向いている作業
・人と関わる仕事
・外出
・会議
・家事や買い物
昼間はエネルギーが高く、身体も動きやすい時間帯です。
ステップ4:罪悪感を手放すためのマインドセット
「早起き信仰」を捨ててみる
朝活=偉い、夜型=怠けている。
こういった古い価値観は、あなたの人生には関係ありません。
大事なのは「自分が最もパフォーマンスを発揮できる時間帯」を選ぶこと。
SNS比較のやめ方
・SNSは“盛られた朝”だと理解する
・自分と比較しない
・必要なら朝活アカウントをミュート
まとめ|「早起き辞めます」は甘えではなく戦略
無理に早起きしなくても、あなたの生活はもっと整うし、もっと豊かになります。
早起きはツールであり、義務ではありません。
重要なのは「自分に合った時間帯」で集中すること。
これからは…
・無理しない睡眠習慣をつくる
・SNSに振り回されない
・自分の体質と生活に合うリズムを選ぶ
この3つを軸に、あなただけの最適な生活リズムを作っていきましょう。



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